君のスケッチ帖

いたいけな中年がマンガを描いたり本を読んだりするブログ。

ダンジョンの守人御一行

 背景は諦めた。なんにも思いつかない。


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 ツールのブラシを使って厚塗りっぽく着色を施してみたけどなんとも気まずい結果におわった。これならいつものアニメ塗りっぽいほうがよっぽどましな気がする。
 色塗りはそもそもむずかしいってのもあるけど、どうも自分の資質的に、色彩や光に対する感受性が決定的に欠けているように感じる。訓練しだいではあるいは人並みのものになるような気がしないでもないけれど、やっぱり根っこのところでそういうものに対する感性が甚だしく欠如している気がしてならない。色や光よりも、白い紙に黒い線で描く物の形態のほうにずっと魅力を感じてしまう。光よりも線、色よりも形、とか二分法的に区分してしまうとそれは間違いなんだろうけど(自然界には純粋な線とか存在しないし、線があるように見えるところには、光や色彩を受け止める視覚側の錯覚があるにすぎないんだろうから)、しかしやっぱり自分が、紙に描く虚構の黒い線の流れの方にずっと魅了されているのは確かだ。
 と、そんな所感。