君のスケッチ帖

いたいけな中年がマンガを描いたり本を読んだりするブログ。

スケッチ1枚

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 風呂上りの蒸し暑さがのっぴきならない。梅雨のこの時期からすでにエアコンのドライモードが絶賛稼働中なわけだけど、はたしてこんな体たらくで猛暑が見込まれているらしい今年の夏を無事切り抜けることができるのか、はなはだ不安である。

 今日はペンを入れていてやたらと指先が震えてしまって困った。
 もともと手先の繊細なコントロールが苦手なんだけど、根をつめて絵に集中していると知らぬ間にが呼吸を止める勢いで神経が昂ぶるような状態になっており、そうなるともう駄目で、気付けば震えがとまらなくなっている。(特に人物の顔みたいな細かなパーツが集中しているようなところでそういう症状が顕著になる)。
 下書きのシャーペンはすいすい動くし、リタッチで使うミリペンなんかも、顔のような細かな場所でも何の問題もなく扱えるのだけれど、付けペンの作業時だけが、もう何か筆記用具とは別の、まるで心臓手術でメスを持たされているかのような、ちょっとただごとではない緊張感に鷲掴みにされる気持ちがする。あるいは、お互いにナイフを握った相手と決闘してるみたいな緊張感。
 震えが高まってしまった場合の対処としては、取りあえず煙草を一本吸い、コーヒーなどすすりながら作業中の絵を忘れて好きな音楽を聴いたりしながらちょっと時間を置く、くらいしか実効的な手立てがない。ペンを使い続けていれば、いつかこんな悩みが解消される日がやってくるんだろうか。どうも心もとない。